コラム

宝石は原石のままでは世に出られない

今月は辛酉(かのととり)の月ということで、本日も先週に引き続き五行の「辛」について少しお話します。

陰と陽からなる五行が全10種類あるなかで、辛は陰の金です。金は金でも辛は宝石です。陰ですから繊細な金です。

自分自身を示す日干(日柱の天干)が辛(かのと)の人はどんな方が多いでしょうか。

辛の人は、宝石ですから輝きたい願望、注目されたい願望を胸の奥に秘めています。宝石というのは土の中から掘り起こされるものですから、たいてい泥がついた状態で発見されます。

後に人気アイドルになる女の子をオーディションで発見したときに、よく「ダイヤモンドの原石を見つけた」なんて表現もよく耳にしますね。発見当時は垢抜けなくても一生懸命芸能活動を続けるうちに洗練され磨かれ一流の芸能人に生まれ変わることもあります。

日干が辛(かのと)さんは、垢抜けること。すなわち金についている泥を洗ってくれる水の五行である壬(みずのえ)さんが大好きです。

壬は河の水ですから、砂金を川で洗うように、辛さんが洗練され世に出ていくためには欠かせない五行なのです。専門用語では陶洗(とうせん)といいます。

日干辛さんで自分の命式に壬があるとうれしいですが、もし壬がなくても、あなたの周りにいる日干が壬の人を見つけたり、壬が巡ってくる10年運や年運を人生を切り開く挑戦の年にしてみてはどうでしょうか。

関連記事

TOP