コラム

宝石のように輝きたい日干・辛(かのと)さんが注意すべき五行

9月も後半に差し掛かってきました。とはいっても、陰暦では今年の辛(かのと)月は9月8日から10月7日までですから、21日現在はまさに金の五行である辛の影響の真っただ中にいます。今回も前回に引き続き、日干(自分自身を象徴する五行)が辛の人への処方箋第2弾をお話ししたいと思います。

前回は、宝石を意味する日干・辛さんにとっての救世主(用神といいます)は掘り起こされたばかりの宝石の泥を洗い流してくれる壬(みずのえ)さんだと説明しましたね。

では逆に、日干・辛さんが苦手な五行、注意すべき五行は何でしょうか。

それは3つあります。

1つ目は、じぶんと同じ辛です。辛さんは宝石ですから、常に輝きたいわけです。それもできれば大粒のダイアモンドのように唯一無二の存在として輝きたいのです。自分自身と同じ辛が命式や行運(年運や10年ごとの運勢)に現れるということは、ライバルが現れるようのものです。唯一無二で輝きたい辛さんなのに、粒が連なる真珠のネックレスのように自分に向けられる注目度が下がり、輝きも減じることになってしまい、辛さんの価値が下がってしまうのです。

2つ目は、太陽を意味する丙(陽の火)です。辛と丙は干合(かんごう)といって非常に結びつきの強い組み合わせです。詳しく説明すると長くなりますので簡単に言うと、陽と陰の組み合わせからなる干合は一般的には五行同士が強く結ばれることでそれぞれの五行が無作用化します。干合の働きが良い場合もあれば悪い場合もありますが、辛さんは丙と結ばれることを嫌います。なぜなら、辛さんは繊細で小さな宝石ですので、太陽(丙)に照らされ続けると溶けて蒸発してしまうからです。

3つ目は、土の五行です。厳密にいうと土の大過(多すぎること)です。土の五行は戊(つちのえ)と己(つちのと)です。戊は山、己は畑です。掘り起こされた辛には泥がついていると何度も説明しましたが、これは己の泥です。己は辛の生みの親です。陰陽五行では、土生金(どしょうきん)といって土と金は相生関係で悪くない関係です。では、日干・辛さんの命式に土が多すぎるとなぜだめなのでしょうか。それは輝くことが使命である辛さんが土にすっぽり埋もれてしまい輝く機会を逃してしまうからです。これを埋金(まいきん)といいます。人間に当てはめるなら、親が過保護で子を甘やかし、子ども自身が成長するのを結果的に邪魔する様子を想像してください。

以上、日干・辛さんが注意すべき五行を3つ紹介しました。

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